1006.「UQ HOLDER!」感想(仮)
マンガにおけるタイトルは非常に重要な意味を持つと思うので、まずはここから考えてみる。
「聖闘士☆星矢」が大ヒットした当時、作者の車田正美が「タイトルやネーミングの大切さを再認識した」ってなコメントをしていたのを今でも覚えている。
「聖闘士(と書いて『セイント』と読む)」、「聖衣(クロス)」、「小宇宙(コスモ)」、「鱗衣(スケイル)」、「冥衣(サープリス)」等々の小粋さ小気味良さ・・「セイント・セイヤ」と言う語感も実に口あたりが良い。
アニメオリジナルの「北欧アスガルド編」ではアニメ製作班がこの辺りをないがしろにし、「神闘士」と書いてそのまんま「ゴッドウォーリアー」と読ませて原作信者の不評を買った(アスガルド編は原作者の世界観を壊さないよう配慮してギリシア神話を避けて北欧神話をモチーフにしたと言うが、ネーミングまで気をつかって敢えて野暮ったくしたわけでもあるまい)が、作品そのものは概ね好評だった。
一方、現在放送中の「聖闘士星矢Ω」では敵・パラスの戦士「パラサイト」のネーミングがコアなファン層にも「車田的」と評価されている。個人的には漢字表記の「刻闘士(パラサイト)」と語感が合わないのが物足りないが、車田版新作に登場した「衛星士(サテライト)」と近いセンスなのでここは引き下がろう(ひょっとして「パラサイト」は車田サイドの提案か?)。
マンガのネーミングについて、さらに古いハナシをお許し頂けるのなら、石森章太郎を語らずにはおれない。
「キカイダー」、「イナズマン」等、日本語を横文字風カタカナタイトルにアレンジしたセンスには東映の某プロデューサーも感服し、「ゴレンジャー」、「キョーダイン」へと続いていくのみならず、マンガの枠を越えてジャパニーズ・スタンダードとも呼べる文化の礎となった(あくまで「ネーミングセンス」のハナシである)。ただし、この文化は薬の名前(「ケロリン」等)が元祖であるとする説もある。
ちなみに「キョーダイン」の企画段階のタイトルは「スカイブラザー」である。いかにも売れなさそうだが、逆に洋画のヒーロー物にはフツーにありそうだ。
さて、「UQ HOLDER!」である。
「UQ」は英単語ではないし「悠久」にも繋がる。とりあえずこれはいい。「HOLDER」はどうか。結論から言うとイマイチ。企画段階では関西弁の主人公・マックスにちなみ「UQ・ワイ、MAX。」だったがKDDIは同人マークを付けてないのでヤヴぁいだろ、むしろ商標は真逆の主張だろ、ってことでいったんは「UQ☆まじっくす」(「マジック」は魔法、「す」は「ネギま」の「ま」同様、意味なし)に落ち着きかけたが「MAX」が却下されてヘソを曲げたスタッフの呟き「安いエロゲーみたい」に戦慄した作者がご破算にして辛くも辿り着いたギリギリのタイトル(ここまですべて妄想)、というような悲壮感がまったく感じられないお手軽なタイトルに思えて半勃ちなのである。「HOLDER何それ?変な入れ物使いたくって夏に長袖着てきたの?」ってきーちゃんに釘宮ボイスでツッコまれかねないのである。
そういえば「ネギま!」世界と繋がる世界観というのも「楽な道を選んだ感」が無きにしもあらずだが、その話は読んでからにしよう。
「聖闘士☆星矢」が大ヒットした当時、作者の車田正美が「タイトルやネーミングの大切さを再認識した」ってなコメントをしていたのを今でも覚えている。
「聖闘士(と書いて『セイント』と読む)」、「聖衣(クロス)」、「小宇宙(コスモ)」、「鱗衣(スケイル)」、「冥衣(サープリス)」等々の小粋さ小気味良さ・・「セイント・セイヤ」と言う語感も実に口あたりが良い。
アニメオリジナルの「北欧アスガルド編」ではアニメ製作班がこの辺りをないがしろにし、「神闘士」と書いてそのまんま「ゴッドウォーリアー」と読ませて原作信者の不評を買った(アスガルド編は原作者の世界観を壊さないよう配慮してギリシア神話を避けて北欧神話をモチーフにしたと言うが、ネーミングまで気をつかって敢えて野暮ったくしたわけでもあるまい)が、作品そのものは概ね好評だった。
一方、現在放送中の「聖闘士星矢Ω」では敵・パラスの戦士「パラサイト」のネーミングがコアなファン層にも「車田的」と評価されている。個人的には漢字表記の「刻闘士(パラサイト)」と語感が合わないのが物足りないが、車田版新作に登場した「衛星士(サテライト)」と近いセンスなのでここは引き下がろう(ひょっとして「パラサイト」は車田サイドの提案か?)。
マンガのネーミングについて、さらに古いハナシをお許し頂けるのなら、石森章太郎を語らずにはおれない。
「キカイダー」、「イナズマン」等、日本語を横文字風カタカナタイトルにアレンジしたセンスには東映の某プロデューサーも感服し、「ゴレンジャー」、「キョーダイン」へと続いていくのみならず、マンガの枠を越えてジャパニーズ・スタンダードとも呼べる文化の礎となった(あくまで「ネーミングセンス」のハナシである)。ただし、この文化は薬の名前(「ケロリン」等)が元祖であるとする説もある。
ちなみに「キョーダイン」の企画段階のタイトルは「スカイブラザー」である。いかにも売れなさそうだが、逆に洋画のヒーロー物にはフツーにありそうだ。
さて、「UQ HOLDER!」である。
「UQ」は英単語ではないし「悠久」にも繋がる。とりあえずこれはいい。「HOLDER」はどうか。結論から言うとイマイチ。企画段階では関西弁の主人公・マックスにちなみ「UQ・ワイ、MAX。」だったがKDDIは同人マークを付けてないのでヤヴぁいだろ、むしろ商標は真逆の主張だろ、ってことでいったんは「UQ☆まじっくす」(「マジック」は魔法、「す」は「ネギま」の「ま」同様、意味なし)に落ち着きかけたが「MAX」が却下されてヘソを曲げたスタッフの呟き「安いエロゲーみたい」に戦慄した作者がご破算にして辛くも辿り着いたギリギリのタイトル(ここまですべて妄想)、というような悲壮感がまったく感じられないお手軽なタイトルに思えて半勃ちなのである。「HOLDER何それ?変な入れ物使いたくって夏に長袖着てきたの?」ってきーちゃんに釘宮ボイスでツッコまれかねないのである。
そういえば「ネギま!」世界と繋がる世界観というのも「楽な道を選んだ感」が無きにしもあらずだが、その話は読んでからにしよう。
テーマ:UQ HOLDER! - ジャンル:アニメ・コミック
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5:30 ただ今、随時下記更新中
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