380.ハルコれプシー「イタリアの種馬はサウスポー」
がしかし、春団治によると”サウスポー”とは野球の左投げのピッチャーのこと。以下は春団治によるうんちくっス。
ところはアメリカ。時は照明設備が無かった古き良き時代。野球場を作る際は、バッターが西日で眩しく無いように、投手が東を背にする配置が適用されるのが常だった。つまり上空から見た場合、西にキャッチャー、東にセンター、北がサードで南がファースト。この場合、左腕投手の利き手が南に位置することになる。”サウス”はsouth、すなわち南、”ポー”はpaw、主に動物の前足、すなわち手を指す。これが”サウスポー”の所以である。ちなみに英語で”左利き”はleft-handedだ。
・・・ホントか?”真顔の春団治は疑え”はもはや聖闘士の常識、それよりなんでわざわざ”ハンド”じゃなくって”ポー”なのさ?
続きで”真実は一つとは限らない”。
春子の知る限り、”サウスポー”って用語を使うスポーツがもう一つだけあるっス。それはボクシング。
ボクシングの場合、両手を使うんで、利き手と言うよりは右前に構える選手を”サウスポースタイル”って言うよね。「神様はサウスポー」ってマンガもあったし。これは果たして、春子のように”左利き”のことを英語で”サウスポー”って言うと誤認した
・・・もとい、ヒントは映画の中にありました。ゴットゥーザ様も大好き、スタローンの「ロッキー」(無印)。ロッキーことバルボアさんが、エイドリアンを初めて部屋に連れ込んだ時に”サウスポー”のうんちくを語るのです。曰く、「なんでボクシングで左利きのことを”サウスポー”って言うか知ってるか?南部出身のボクサーには左利きが多いからさ」。なんで男ってどいつもこいつも女の子を口説く時うんちくを語りたがるのでしょうか。それは置いといて、「南部出身のボクサーには左利きが多いからさ」?簡単だなー、おい!
調べてみると確かに米国では南のほうが左利きの出生率が高いっス!それと田舎の人は大らかなのでいちいち左利きを矯正しないって説もあるっス。
・・・だがしかし。「ロッキー」の脚本書いたのってスタローン自身だよね?信じていいものでしょうか。そして春子が見たのは日本語吹き替え版だったので、”日本人には通じない英語のダジャレがうんちくに置き換えられた”んじゃ無いって言いきれるのでしょうか。教えて、英語版を見た人!
そんな頼りになるトモダチもいない春子としては、いつものようにグーグル師匠に頼ることにしましたよ。すると!思ってもいなかった第三の説が浮上したっス。あー、もうっ!お菓子食べていい?(以下要約。)
日本でもそうだったように、メジャーでも昔は田舎より都会のチームの方が圧倒的に強かった。
テキサスの南部のチームが勝つなんてことは滅多になく、出るピッチャー出るピッチャー、打たれまくりである。試合が早々とワンサイドになると、もう観客の楽しみはヤジだけだ。涙目のピッチャーに追い討ちをかけるかのように、「おいピッチャー、そろそろ本気出して利き手で投げやー。おまえホントは左利きちゃうんかー!」(関西弁交じりなのは個人的にかつての大阪球場を思い出したせいで、もちろん英語です。)この頃すでに、「南部のヘボピッチャー」のことを揶揄して”サウスポー”と呼ぶスラングが定着し始めていたため(pawとは動物の前足ですからね。”人間の手未満”って言ってるわけですよ)、このヤジが発端になって(誤用もあって)南部に限っては”サウスポー”が本当の”左投げ投手”のことを指すようになるのである。”左利き”いい迷惑?残念ながら当時テキサスにロクな左腕投手がいなかったのも事実なのだ。
・・・こっちの方がおもしろくね?”南部のヘボピッチャー(左利きとは限らない)”の意で”サウスポー”、これだと一般的な”ハンド”とか”アーム”という言葉を使わずに敢えて”ポー”にしたのも頷けるじゃんか!”サウスポー”が”左腕投手”の意味に転じたきっかけのヤジもさすがアメリカンジョーク!って感じでしょでしょ(ドS視点)。
しかしこの話には続きがあるのです。
そんなテキサスに彗星のごとく現れた左腕投手、それがかの”ジ・エクスプレス”、ノーラン・ライアンだ。彼は最速101マイルの歴史的速球を駆使し、ニューヨークの名門球団を敵地で完封すると、勝利インタビューに答えて言った。
「これが本物のサウスポーだ!」(「オレがサウスポーだ!」とも。)
彼の背番号「34」は、テキサス・レンジャーズ唯一(選手として)の永久欠番となっている。
ライアン、かっこよすぎる!
と、まあこれが春子のエイプリル・フールネタなわけですが、楽しんで頂けましたでしょうか。え?こんなことしょっちゅう言ってるだろうって?バレたか!
ちなみにライアンの背番号「34」はホントに永久欠番だけども、ライアンがレンジャーズに在籍したのは1989~1993、それほど昔のことじゃねっス。”サウスポー”の史実としての事実はwikiればわかりますよ。
コメント
コメ辺(ウソ)
この部分は春団治が酒の席でよく使うガセビアですからね。よく練れてるよね!
>ちなみにライアンは右投手ですから!
しまった!ファミスタってメジャーリーガーも出てるんだ!?・・ライアンのくだりはテキサスの流れでその場で付け足したので、いつものノリになっちゃってるよね。そもそもデビューはニューヨークメッツだったり、レンジャーズには晩年の短期間しかいなかったり、知ってる人が見たらバレバレだ!ちなみにこの記事最初のウソは「米国では南のほうが左利きの出生率が高い」。
>邪芽芋
ウチなら1記事に相当するようなネタだ!こーゆーのは秘密コメントで教えてちょうだいパクるから。
コメントの投稿
トラックバック
http://785778.blog42.fc2.com/tb.php/428-15399687
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ちなみにライアンは右投手ですから!いい意味で。
ということを知らなければ完全に騙されるところでした。ありがとうファミスタ'92!!
ところでジャガイモってあるじゃん。
あれって芽の部分にはソラニンという毒が入っていて、しっかり取り除いて食べないとおなかを壊すから「芽が邪魔な芋」→「邪芽芋」って呼ぶようになったらしいっすよ。
いい意味で。