ミソライエ。


 基本、ロリコンなのかも知れない。

2017-05

831.ネギま!「351時間目」感想(2)

 先の記事で「あしたのジョー」について書いたが、出勤前の慌しさの中で書ききれなかった思いも多々あるので、一つ補足しておこう。

 原作者の梶原一騎が用意した「ジョー」のラストは、判定を聞いて落ち込むセコンド(特に段平)に対し、ピンピンしている意識のはっきりした丈が「試合にゃあ負けたが、喧嘩にゃ勝った」と宣いほくそえむ、というもの。これに対し前途の「真っ白に燃え尽き」エンドを提案したちばてつやに、最初は「主人公が死ぬなんてとんでもない」と取り合わなかったという。そこでちばてつやはラストシーンの絵を先に描いて見せ、梶原を懐柔したのである。その一枚の絵もとい一人の男の生き様を目の当たりにした途端、コワモテの原作者の目に涙が溢れた、という下りは某お笑い芸人により度々語られているのであまりにも有名か。ちなみに今朝は勢いで「『真っ白』の余白にエンドロールが流れ・・・」などと書いてしまったが訂正しよう。あのシーンに余白など無い。


・・・たまには「ネギま!」について語ろう。
 
   
 
 最近、マンガの「完全版」がブームである。

 私が初めて手にした「完全版」は忘れもしない、「凄ノ王超完全完結版(初版:1996年)」である。
 「凄ノ王」は、1979~1981年に「週刊少年マガジン」に連載された永井豪とダイナミックプロ作品。主人公・朱紗真悟は超能力を内に秘めた高校生であり、その能力が善として覚醒するか、悪として覚醒するかを物語の骨子に、日本神話を絡めた(日本神話に超能力を絡めたのではない)物語である。とは言えそこはおなじみのダイナミックプロ作品、案の定主人公は怒りと絶望の果てに超能力の怪物・凄ノ王と化してしまう。その邪悪な超エネルギーはやがて真悟から分離し、日本を壊滅状態へと追い込む。一方、抜け殻となったと思われた真悟は無意識のまま立ち上がり歩き出す・・ここで「凄ノ王は今回で終わりです」の文字が・・・。なんじゃこりゃ!!?その衝撃の大きさゆえ、30年以上経った今でもその週のマガジンを立ち読みしたコンビニの店内風景が鮮明に思い出される。・・今は亡きサンチェーンだった。

 永井豪は未完作品が多い作家として有名であるが、こと「週刊少年マガジン」掲載作品に関してはこの限りでは無い。「デビルマン」では最終回の予定を何度か延ばしてまで描き切り、「手天童子」はこの作者屈指の”きれいに完結した”作品としてファンの評価も絶大。その次の作品である「凄ノ王」は第四回講談社漫画賞受賞作品であることでもわかるように編集部との信頼関係も磐石、打ち切りになる要素などなかったのだ。これはなにか(社会的に)やらかしたのか、それともこのトリックスター特有の気まぐれか・・・長い間謎だったが、後に作者自身により真相が語られる。曰く、「ストーリーを最大限にスケールアップできたところで、未完のままで終わらせたい。それこそが『神々の物語』にふさわしい」。元々この連載は編集部側は一切注文を付けないという破格の条件で始まったこともあり、作者の思惑通りの最終回を達成し得たのである。

 しかし、世間はそれを認めなかった。多くの読者の、そして講談社以外の出版人の要望を受け、「凄ノ王」は連載誌を転々としながらも続編が描かれて行くことになる。それらを整理し、加筆・修正を加えて纏め上げたのが前述の、「凄ノ王超完全完結版」である。果たしてそのラストシーンとは・・・正義の巨神・スサノオノミコトとして成長した真悟が雄雄しく立つ。それを笑顔で見守るヒロイン。そして宇宙からは邪悪の化身・ヤマタノオロチが地球へと迫っていた。完。
 ・・・スサノオノミコトとヤマタノオロチの決戦が描かれることはなかった。だがこれは決して未完では無い。ましてや複数の可能性を読者に選ばせるという含みオチなどでは無い。戦いの勝者がスサであることはその姿が雄弁に語っていたのだから。


・・・次回は「ネギま!」について語ろう。

続く
 

テーマ:魔法先生ネギま! - ジャンル:アニメ・コミック

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